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【映画】バイスの感想 ほんとのほんとに実話ですか?こわっ!


『バイス』4.5(金)公開/本予告《本年度アカデミー賞受賞!》

 

 あの、2001年9月11日、アメリカのワールドトレードセンタービルへの飛行機襲撃事件の時、ジョージブッシュ政権の副大統領に就任していたディック・チェイニー氏のお話。

アメリカ史上最強で、最凶の副大統領」だそうです。

 

 まずは、主演クリスチャン・ベイルには驚きの一言です。この映画と同じチームが作った「マネー・ショート」とは全くの別人です。役作りすごすぎです。

 マネー・ショートチームが作ったということで、ブラックジョークや遊び心満載の独特な進行になっています。その点が、政治の解説という面でより分かりにくくなってしまっているのかなという気はしました。あくまでも「この法律はこういうものです」ということをイメージしてもらうための演出なのでしょうが。

 

 しかしながら、もしこれが現実にあった出来事なのだとしたら恐ろしいことです。完全に大統領であるジョージブッシュはチェイニーの傀儡ですし、あらゆる重要職がチェイニーの手先で埋まっています。実質的にはチェイニー政権。さらには、憲法の拡大解釈などでバンバン法律を作ってやりたいことをやりたい放題です。

 

 日本に住んでいて、アメリカのこと、とりわけ政治のことなどほとんど分かっていないと自覚はありますが、正直恐ろしくなりました。

 日本でも同じこと起こってきたかもしれないし、起こるかもしれないんじゃないかと。

 

 政治世界の腐敗、民衆を無視した政治、日本でも映画化できるような出来事はゴロゴロしてそうですが、日本では作れないし流せないのでしょうね。

 

 映画バイスについては、衝撃的な内容、クリスチャン・ベイルの名演ということで、十分に楽しめる内容でした。

 

 これからも映画レビューについては書いていこうと思います。よろしくお願いします。