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【映画】グリーンブックの感想 流石はアカデミー賞3冠!


【公式】『グリーンブック』3.1(金)公開/本予告 《本年度アカデミー賞作品賞含む3部門受賞!》

 

 素晴らしい作品でした。数多く、アメリカの黒人差別を描いた作品はありますが、この映画は黒人差別がかなり緩くなってきた時代、しかしながら、根深く差別が残っている時代でもある1960年代のお話です。

 

 幼いころから天才ピアニストとして、エリートと黒人差別の対象、両方として扱われてきたドン・シャーリーと、下町に生まれ"デタラメ"と暴力で生きてきたトニー・リップが、ドン・シャーリーのアメリカ南部を巡るライブツアーで次第に絆を深めていく物語です。たくさん笑顔にさせてくれる場面と、差別に眉をひそめてしまうような場面と、色々な感情にさせてくれる作品になっています。

 

 育ちも性格も全く違う人間が、次第に仲良くなってというお話は数限りなくあるでしょうが、この作品は本当にお互いがいわゆる「ヤな奴」ではないので、見ていてニヤニヤしてしまうシーンがたくさんあります。そこにちりばめられた天才ピアニストの演奏シーンも素晴らしく、2時間があっという間の映画でした。

 

 私は特に主演のトニー・リップ(ビゴ・モーテンセン)が大好きになりました。乱暴で、言葉遣いも汚い。でも友人が多く、家族を愛し、優しさに溢れている。もともと黒人を差別的に見ていた彼も、ツアーの中でシャーリーから学び、変化していく。

 小さなことは気にしないあの感じが現代日本の窮屈な感じを爽快に吹き飛ばしてくれるような感覚を得ました。

 

 作品名グリーンブックは、アメリカ南部を黒人が旅するためのガイドブックで、黒人が宿泊できるホテルや施設が記されています。やはり、当時のアメリカは黒人が生きていくにはまだまだ厳しい時代だったのだと思います。

 

 繰り返しになりますが、大変素晴らしい作品だと思いますので、ぜひご覧になられては如何でしょうか。